2011年9月16日金曜日

形容詞定義のまとめ

 今週は「形容詞定義」を取り上げました。
 今回は簡単にまとめていきます。


 まずは星5つで評価します。
 
 仕事術      形容詞定義
 容易さ      ★★★
 頻度       ★★★★
 効果(速度・費用) ★★


 自分ではちゃんと話したつもりでも、実は全然伝わっていないことが
 あります。

 そのせいで、結論に合意したつもりでも、合意できておらず
 議論しなおしということも少なくありません・・・


 どこで会話のずれが起こっているのかを考えてみると、
 「すぐに」「多めに」などの形容詞や副詞(まとめて形容詞とします)
 に対する認識のずれが原因となりやすいことがわかります。


 というわけで認識がずれる可能性があるものに関して、しっかりと
 定義することから始めてみました。

 例えば、こんな感じです。


 ・すぐ → 本日のXX時まで
 ・多めに → 従業員100名以下
 ・難しい → 1週間時間が必要
 ・きれい → 資料の体裁が整っている


 もちろんこれらの定義が絶対正しいのではなく、あくまでも
 その会話における自分自身の定義です。


 加えて、普段使う形容詞自体の数はかなり多いので、
 以下の点を考慮すると、より使いやすくなります。


 ◆極力定量化する
 まずは定量的に定義できないか検討し、どうしても難しい場合に
 定性的に定義する

 ◆ネガティブな内容は特に明確にする
 ネガティブな内容は、そのまま問題に直結するケースが多いので、
 必ず明確に定義する

 ◆時間を表わすものに注意する
 「すぐ」「今日中」などの期日や時間を表わすものは、仕事の遅延
 につながるので必ず明確にする

 実際に使ってみた感想としては、目に見える効果ではないけど、
 リスクが少なくなる点が大きいなと感じました。


 課題としては以下の2点です。

 ◆課題1
 基準が決められない

 自分なりの基準を決めようと思っても、参考になるものがなく
 まったく決められないことが出てきます。

 そんな時は、その基準自体を相手と話し合って決めることが大切です。

 相手との認識のずれを防ぐことが目的なので、自分なりにも考えた上で、
 相手と相談して決めましょう。


 ◆課題2
 どこまで明確に決めるべきか分からない

 形容詞を定義するときに、どこまで明確にすればよいか
 判断できないことが出てきます。

 そんなときは、目的に立ち返り、その範囲内であれば今後致命的な
 ずれにならないかどうかという基準で判断しましょう。

 その判断自体が難しいのですが、経験を積んで感覚を磨きましょう。


 いかがだったでしょうか?

 「形容詞定義」の話は以上です。

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