前回は、「トーキングスティッグ」を、実践した結果を紹介しました。
今回は、実践して出てきた課題をお伝えいたします。
トーキングスティックを活用すると、全員がきちんと発言できるように
なり、今まで声が大きい人達の発言が中心だった個人プレーの会議が
全員の発言を集約したチームプレーの会議になっていきました。
とは言え、使っていく内に課題も見えてきました。
1つ目は「スティックがすぐに手に届く所にないとリズムが出ない」こと。
トーキングスティックが全員の手に届く所にないと発言がスムーズに
流れずぎこちなくなりがちです。
お互いに手渡しで渡していくやり方や、円卓で会議をするなど、
次の発言がしやすい環境を作る必要がありました。
とは言え、円卓・・・と言っても簡単に用意できるものではありません。
手渡しだって、手際良くやらないと、時間がかかってしまいます。
そこで、よくやったのは、椅子を持って円状に座ることでした。
これならば円卓がなくても大丈夫ですし、スティックを渡すのは、
人伝いではなく、持っている人が歩いて直接、次の発言者に渡せば
済みます。
2つ目の課題は「独演会になりがち」でした。
トーキングスティックを持っている間は、他の人は話してはいけない
ルールなので、ついつい発言が長くなりがち。
特に声の大きい人は発言好きなせいか、ダラダラ発言している人も。
これでは時間がいくらあっても足りないので、会議の進行役を
用意しました。
独演会を防止する意味もありましたが、椅子を持って円状に座って
行うと発言をまとめる人がいなかったり、内容を記録することを
怠りがちになります。
そこで、進行役はホワイトボードの横に立ってもらって発言内容を
整理してもらいました。
この辺は、トーキングスティックのルールに厳密にならないで、
ある程度柔軟な対応が求められる・・・ような気がします。
次回は、「トーキングスティック」の簡単なまとめをしたいと思います。
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