2011年11月30日水曜日

We vs Problemの実践結果

前回は「We vs Problem」の具体的な進め方を紹介しました。
今回は、実践した結果と分かったことをお伝えいたします。


「You vs Me(個人攻撃)」ではなく・・・


「We(私達全員) vs Problem(テーマ)」



これを実現するために、まずはホワイトボードにテーマを書いています。


「テーマなんてわかっているから書く必要なんてないじゃん。」と
思っていたのですが、思わぬ効果がありました。


面と向かって話をすると、相手を攻撃しがちになるのですが、
ホワイトボードに問題を書いて、それを見ながらだと、問題に
集中することができました。



また、議論をする際には下記2つを意識しています。


・「なぜ(Why)」の多用を避け、「どうしたら(How)」を議論する

・主観ではなく、客観的事実や数字に置き換える



原因分析などは問題の解決に非常に効果的です。
とは言え、その責任者を責めることになりがち・・・。


であるならば、過去ではなく、未来に目を向けるようにしました。


例えば、現状の売上が芳しくない時に、その原因をいろいろと探すこと
は簡単でした。

でも、それでは営業にダメ出しをするだけ・・・。


ということで、原因分析をするよりも、

「どうやったら目標を達成できるか?」

のアイディア出しに集中することにしました。


出てきたアイディアを整理して実行することが出来たので、今まで
行っていた原因分析→そこから出てきた原因を潰す・・・という
やり方よりも前向きにみんなが取り組んでくれたような気がします。


また、ついつい、自分の気持ちに正直に、感情で「遅い」「悪い」と
言うことが多かったのですが、一歩立ち止まって、いろいろと
考えるようになりました。


「何」と比較したのか?(対象)
「いつ」と比較したのか?(タイミング)
「どれくらい」ダメなのか?(程度や影響範囲)
「どうすれば」良くなりそうなのか?(解決策)


例えば、先ほどの売上が芳しくないという話で言えば・・・


・前年度のアポ件数と比較すると、20%減少している。


など起こっている現象、事実や具体的な数字を使うことを心掛けました。

この現象を掘り下げるのもいいですが、そうなると、なんでアポ件数が
減っているんだ・・・と、営業を責めることになりますし、解決策も
アポ件数を増やす・・・なんていう現象の裏返しみたいなものしか
出てきません。


そこで、先ほども書きましたが、「どうやったら目標を達成できるか?」
というアイディア出しで進めました。


結果として、紹介キャンペーンや、他の商品を組み合わせたもの、
電話やインターネットによる簡単注文など、アポを使った販売以外の
アイディアが出てきました。


重ねて書きますが、実行の際には営業も含め、全員が前向きに
取り組んでくれたように思います。



ということで、相手を攻撃することも減り、継続して使っていこうと
思いましたが、何回か使う内に課題も見えてきました。


次回はその辺のお話をしてみようと思います。

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